こんにちは!
お盆休み・夏休みはどう過ごしましたか?私は8月15日にお墓参りにいきました。埼玉県では35度を超える真夏日でしたが、家族でお墓参りをしている方を多く見かけました。家族で集まってお墓参りはご先祖様も喜びますね。
今回は秋のお彼岸についてお話します。秋のお彼岸って何?いつなの?何をすればいいの?などの疑問をわかりやすく解説していきます。
目次
お彼岸の時期
お彼岸の期間は、秋分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間です。2022年(令和4年)の秋のお彼岸の日程は下記の通りです。
■彼岸入り・・・・・9月20日(火)
■中日(秋分の日) ・・9月23日(金)
■彼岸明け ・・・・・9月26日(月)
お彼岸とは
お彼岸は正式には「彼岸会(ひがんえ)」と言います。「彼岸」とは仏教用語に由来する言葉で、この世であるこちらの岸は「此岸(しがん)」、彼岸は向こう側の世界のことです。此岸と彼岸は、「生死」と「涅槃」の世界、「迷い」と「悟り」の世界といった具合に区別されています。 迷いの岸である現実世界から、彼方にある悟りの岸である仏の世界へ到達するというのが仏教の説く教えです。そのため、行事としてのお彼岸とは、もともと迷いの多い現世(此岸)から、河の向こうの浄土の世界(彼岸)に渡ることを願って、行いを慎み、修行をする期間でした。この修行では「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼ばれる徳目を積むことを目指します。
その徳目とは即ち、
■布施(見返りを求めずに、金品だけでなく施しを行うこと)
■持戒(ルールを守ること)
■忍辱(辱め、困難に耐えること)
■精進(不断の努力をすること)
■禅定(心を静めること)
■智慧(真実を見極める力をつけること)
の6つです。これらは春分と秋分の前後、1日にひとつずつ実践すると決められていました。
お彼岸に行うこと
お彼岸の時期には、先祖供養のためにお墓や仏壇にお供えをして、手を合わせます。お盆のように飾りなどはしませんが、彼岸の入りの前には仏壇を清め、お墓参りに出かけます。この習慣は今も広く全国で行われています。
お墓の掃除方法
お墓の掃除は以下の要領で行いましょう。
墓石はスポンジと歯ブラシを活用
竿石などの墓石はスポンジを水に浸し、表面の汚れを拭き取るように洗っていきます。スポンジはザラザラとした部分が付いているタイプの場合、そちらは使わず柔らかい部分だけで洗いましょう。ザラザラとした面で洗うと墓石を傷つけてしまうか、墓石の表面に撥水のためのコーティングがされている場合はそれが剥がれてしまいます。
刻まれた文字の中や石と石の間の隙間などは歯ブラシを使って、これも丁寧に水洗いします。力任せにゴシゴシとこすらないようにしましょう。軍手をはめて指でも汚れを落とすと、隙間などがきれいに掃除できます。付属品、装飾品も歯ブラシと軍手できれいにしていきます。敷地内の掃除も忘れずに。植木の伸びすぎた部分は剪定し、敷地内の雑草なども抜いておきましょう。落ち葉や枯れ草も取り除きます。墓石だけでなく敷地内全体をきれいにすることで、お墓が荒れるのを防ぐことができます。
墓石を掃除する際の注意点
持ち物とも関連しますが、墓石を掃除する際には以下のことに注意する必要があります。
タワシは使用しない
墓石を掃除するのにタワシを使うのは墓石を傷つける原因になります。敷石などを洗うのに使う分には問題ありませんが、タワシは墓石掃除には向きません。とくに金タワシは傷をつけやすいので厳禁です。
洗剤は使用しない
一般的な家庭用洗剤も墓石表面のコーティングを剥がし、場合によってはシミを作ったり変色を促したりする恐れがあります。塩素系、酸性の洗剤もNGです。お墓掃除は水洗いが基本です。どうしても洗剤を使いたいときは墓石専用のものがあるのでそれを利用しましょう。ただ、墓石専用となっていても、掃除後は念入りに洗剤を落としておかないとシミなどの原因になることがあるので注意が必要です。
掃除後は水気を拭き取る
墓石は水をたっぷり使って洗います。ただし、掃除後は濡れたままにしておくとそれも劣化の原因となるので、最後は乾いた布で水気を拭き取っておきましょう。これは墓石専用洗剤を拭き取るのにも役立ちます。
お墓のお掃除代行サービス
現在、様々な理由でお墓参り・お墓掃除が困難な方が増えています。そこで、やまと石材では皆様のライフスタイルに応じた新しいサービス「お墓のお掃除サービス」、「お墓参り代行サービス」をおこなっています。弊社以外で建立されたお客様のお手伝いも承っております。ただし霊園・寺院によっては規則によりできない場合もありますのでご了承ください。
お彼岸にお供えするもの
お彼岸のお供えと言えば、春にはぼたもち、秋にはおはぎを思い浮かべる人も多いでしょう。季節の花である「牡丹」と「萩」にちなんで名付けられています。「ぼたもち」と「おはぎ」って同じじゃない?と思う方もいらっしゃると思います。実はあんこの種類が違います。ぼたもちは「こしあん」で、おはぎは「粒あん」が使われていて、あんこの種類が違うのは収穫時期の違いからです。小豆の収穫時期は秋です。収穫したばかりの秋の小豆は皮ごと食べられるので「粒あん」なのだそうです。
ぼたもちやおはぎに加えてお酒など故人が好きだったものも一緒にお供えし、花や線香をたむけます。なお、お参りが終わったら、供え物は持ち帰るのが通例です。
まとめ
先祖や亡くなった人のことを思い出す日でもあるお彼岸。秋分の日が近づいてきたら、まずはお墓参りの準備を始めましょう。また、昔から「暑さ寒さも彼岸まで」といわれています。厳しい暑さ・寒さがこの頃にはやわらぎ過ごしやすい気候になるからです。秋分の日を境に夜が長くなり、少しずつ肌寒く感じる日が増えていきます。季節の変わり目ですので体調管理には十分に気をつけましょう。