いざというときのために知っておきたいお墓の地震対策
住宅の地震対策を意識する方は多くはいらっしゃると思いますが、お墓についてはどうでしょうか。今回は、いざというときのためにお墓の地震対策について解説します。
お墓の地震対策は必要?
地震が起こると、墓石にヒビが入ったり、欠けたり、倒壊する可能性があります。一度壊れてしまったものを直すのはとても大変です。場合によっては、お墓を購入よりお金がかかってしまうこともあるようです。
そうならないようにためにも、事前にお墓の地震対策を行う必要があるのです。まちがっても自分で直そうとしないでください。小さな石でも見た目以上に重量があるので、無理に直そうとすると怪我をしてしまう可能性があります。必ず石材店に相談しましょう。
地震対策のために知っておくべき耐震と免震の違い
お墓に行える地震対策は、地震の揺れに耐えるための施工「耐震施工」、地震の揺れを吸収または逃がしてお墓の倒壊を防ぐ施工「免震施工」の2つがあります。それぞれの施行内容をご紹介します。
・耐震施工
お墓の耐震施工で代表的なものは、芯棒を使った施工です。墓石の棹石、上台、中台の中心部に穴を開け、ステンレス製などの芯棒(ダボ)を挿入して、石と石とを一体化させて倒れないようにするものです。芯棒を入れる他には、各石をボンドや特殊接着剤で接着して動かなくするという施工方法もあります。この施工は地震の際に墓石が一体となって倒壊し、周囲のお墓にも被害を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
・免震施工
墓石の4隅に免震施工用に開発された特殊ゲルを貼り、地震の振動を無効化させるのが免震施工です。弊社では「安震はかもり®」というものが該当します。
墓石用免震ゲル「安震はかもり®」は、地震の揺れを吸収して逃がして「免震(吸震)」の役割を果たす特殊ゲルパットを使用するもので、一般財団法人建材試験センター(JTCCM)で実施した震度7の耐震実験で抜群の安定性を実証しています。既に立っているお墓でも対応できますので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。
お墓が地震にあって倒壊してしまえば、その修理費がかかるのはもちろん、隣のお墓を破損してしまうなどのリスクもあります。つい忘れてしまいがちなお墓の地震対策について、この機会に一度考えてみてはいかがでしょうか。