お墓参りに花やお供え物をする理由は?
お墓参りに欠かせない花とお供え物。お盆やお彼岸の度に、どんな物を選んだら良いか悩む人も少なくないのではないでしょうか。宗派や地域性、霊園、墓地のルールによっても異なりますが、ご先祖様を供養する気持ちが込められていれば、どんな物を選んでも良いとされています。
ここでは、お墓参りに持参する花やお供えをする際に、おさえておきたいポイントについて紹介します。
お墓参りに花やお供え物をする理由は?
なぜ、お墓に花やお菓子のお供え物をするのでしょうか。お墓参りだけではなく、お仏壇に手を合わせる時や年忌法要など、故人の供養に関わる場に欠かせないものとなっていますが、その理由は、地域や宗派によって多少異なるかもしれません。
例えば、「仏さまに美しいものをお供えし、仏さまをお飾りする」、「お供えする人の心を穏やかにする」といった理由も聞かれ、人それぞれの解釈があると言っても良いのかもしれません。
いずれにせよ、花やお供え物は供養の象徴。「感謝と尊敬」を通じ「ご先祖様へ感謝の気持ちや、故人を大切に思う気持ち」を伝えることが大切です。
お墓参りのお供え物はどんなものが良い?
お墓の掃除を一通り終えたら、暮石の正面中央にお供え物をします。お盆やお彼岸の時期になると、スーパーにもお供え物のお菓子や果物を販売していますが、基本的にはどんな物をお供えしても良いとされています。
故人の好物や季節の果物を心を込めてお供えするようにます。ただし、墓地、霊園によっては、敷地内の衛生管理上、お供え物自体を禁止している場合があるため、あらかじめルールを確認しておきましょう。
お墓参りでお供えする花はどんなものが良い?
お供え物と同様に、お墓にお供える花の種類についても特別なルールは定められていません。故人の好きだった花や色を選んでお供えしましょう。お墓参りではあまり見かけないバラやかすみ草をお供えしても構いませんが、後日掃除をする際、トゲに触れてケガをしてしまったり、風で枯葉が舞って他のお墓を汚してしまうようであれば、避けた方が無難です。
最近では霊園の管理事務所で購入できる場合も多くなっています。何をお供えしたら良いか悩んだ時は霊園管理者に相談してみるとよいでしょう。
お供え物は必ず持ち帰りましょう
お供え物は、お墓参りが終わったら持ち帰るのがマナー。特にお菓子や果物は、カラスにつつかれて食べ散らかされてしまったり、墓石の上で腐敗してしまう恐れがあります。
「ご先祖様と分け合う気持ち」で持ち帰り、家族揃って頂くのも供養に繋がります。また、お花は、風で倒れないよう茎を短く切って、お供えしておくと良いでしょう。
小さなお子さまが居る家庭では、なぜお墓参りをするのかきちんと伝えておく必要があります。小さいうちは、なかなか理解できないかもしれませんが、大人がどの様にご先祖様と向き合って居るのか、自然と身に付けていくものです。手を合わせてご先祖様に語りかけることは、情操教育の上で非常に大きな意味を持ちます。ここで紹介した基本的なマナーを心がけ、供養を行うようにしましょう。